神戸周辺 不動産売買百景(12) 第2の人生
2021/02/09
以前50歳前後の女性の方が、マンションを買いたいということでお話がありました。
物件も決まり、スムーズに契約 ローンの申し込みまでは何の問題もなかったんです。
それが、、、住宅ローンの承認に条件が付きました。内容は「旦那様との離婚」が条件。
どういうことかと申しますと、結果的に私のヒアリングが甘かったのですが、離婚をしたと奥様もお話は出ておらず、成人した娘と暮らしたいとの内容から、勝手に離婚と判断していました。
銀行の言い分として、旦那様と奥様は以前住まわれていた家の連帯保証人に名前が入っていたのです。
持ち分は持っていません。
しかしながら、名前だけ入れてという形でも、もしご主人が支払いが滞った場合、その支払いは奥様に請求が行く。そうなった場合、今回のマンションと、現宅との2重ローンを支払えるか否かがこのローンのキーポイントだったのです。
共有名義でも持ち分をもっていないため、銀行が苦肉の策で考えたのが離婚届の提出でした。
そのお話を奥様にしましたら、ほろりと涙を流され「娘が結婚するまでは、籍を抜かずにいることを約束しているんです。親の都合で娘の将来にマイナスを作りたくない」と。。。
私も若かったので、大阪の銀行まで1行1行ローン相談に行きました。
結局同じ内容で、お家を持たれるのを断念されたのです。
やはり、住まいを買うとは大きなエネルギーが必要です。
ご参考にしてください。