神戸周辺 不動産売買百景(16)数珠つなぎの引き渡し
2021/02/17
よく買い替え物件というのがございますが、この取引が数珠つなぎになるケースがあります。これは無茶苦茶神経を使う取引です。
以前3つ数珠繋ぎがございました。
簡単に説明すると、Aさんが家を買い替えたいとします。Aさんは現宅をローンで購入し、次の買い替え先も住宅ローンを用いる予定です。
そこにBさんがAさんの物件を買いたいと来ました。でもBさんも現宅の住み替えでした。BさんもAさん同様に住宅ローンがあります。そこにCさんがBさんの現宅を買いたいと来ました。Cさんは賃貸から初めてマイホームをローンで購入する予定です。
この場合、まずAさんとBさんとの間で契約後、お互いの住宅ローンが通らないと白紙解約となる特約付きの契約を結びます。それに付随して、引き渡し猶予期間を設ける特約を付けます。
次にBさんとCさんとの間で契約後、お互いの住宅ローンが通らないと白紙解約となる特約付きの契約を結びます。BCさんもABさんと同様に特約を付けます。
要するに、どこかでこの3者の内一人がローンが通らない状態や、手付放棄での解約が入るとそこですべての取引が止まってしまいます。
また、新居に転居してもらえないと、家が空き家にならないために先に引っ越しをしてもらわないといけません。
しかし、ABさんの取引でもBCさんの取引でも、先に残金を売主に支払い、所有権移転を受けなければ、引っ越しできません。
またABさんは、現宅の住宅ローンが抹消されないと次の新居の住宅ローンが実行されないために、まず現宅の取引を行ってから、新しい家の取引を行わなければならないために、現宅の取引してから新居に移るのに時間差が生じるのです。
これを、1人の担当で行う場合、目が回りますし、発狂する手前までの心理状態の中で行うのです。ハンコ1つ・書類1枚ないだけで引き渡しはできません。
何重にもチェックと確認をして、取引を1つ1つこなしていきます。
ブログに書いているだけでも、訳が分からなくなるのですごく大変だという事がご理解頂ければ本望です。
ご参考にしてください。
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