神戸周辺 不動産売買百景(29) 中古戸建ての買い取り金額とは
2021/03/15
査定の方法は大きく分けて2つあります。市場に出す媒介価格と買い取り価格です。
媒介価格とは買い手は一般の方となるケースが多く、買取価格は不動産業者が買い手となります。
よく、買取価格は媒介価格の半値と言われますが、物件が古くなり、外壁と屋根もやり直しをしなければならない場合が出てきます。
一般的に水回りと内装を新品に替えるだけでやはり400万前後かかってまいります。そこに外壁と屋根の補修が入ってくると軽く500万円オーバーしていきます。
私たち不動産業者が売り主となった場合、2年間の契約不適合責任を負います。
具体的に言えば、雨漏り 家の傾き シロアリの3点です。
業者にもよりますが、家が傾いている場合元に戻すだけで300万~400万かけてジャッキアップする方法がありますが、そこまでするのであれば、解体して更地で土地で販売する可能性もあります。
では、実際フルリフォームしたら、新築と同じ価格で売れるでしょうか?
答えは売れないです。やはり同じ価格なら新築を選ぶでしょう!
ということは、現状渡しの中古戸建てと新築の間の価格帯で販売をするとなった場合、金額が低くなればなるほど、その価格帯の幅が小さくなるため、買取価格もシビアにならざるを得ません。
3000万円を超えてくる場合であればお話は変わってまいりますが、1000万までの中古戸建てをリフォームして1480万円で売ると想定した場合、上記で書いた金額を引いてみてください、やはり半値で買ったとしても、利益が大きく出るわけではなく、使えるところは使って、替えなければならない箇所を絞って、業者というのは利益を出していきます。
しかしその利益も契約不適合責任の2年間に万が一のことがあれば、利益はなくなってしまいます。
売り手も、半値にしかならないと言われますが、買って施工して責任負担までする業者もなかなかしんどい仕事というのが実情です。
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